マーチのマイナーチェンジに伴って12SRも小改良。
小改良どころじゃないかも!
いや正直、このマイナーチェンジでカタログ落ちするんじゃないかと心配してました。ニスモのS-tuneコンプリートは8月末の注文分で販売終了だし。
ところがところが。SRのスペシャルサイトまで作って、気合が入ってるじゃないですか。イメージムービーと筑波タイムアタックムービーは必見。
今回のマイナーチェンジでのSRにおけるトピックスといえば、新グレード15SR-Aの追加!いやこれはびっくりした。グレード名から推察できるとおりHR15DEエンジン搭載、つまりエクストロニックCVT搭載のSR。いや参りましたよ。こんなん速いに決まってるじゃないですか。軽い車体に、車格よりワンクラス上の排気量のエンジンをぶち込むのがホットハッチの文法だったりしますがその意味で言えばまさにホットハッチの王道スタイル。15SR-Aの場合、エンジン、トランスミッションともに実用本位の性格なのでそのあたり情感に欠けるかもしれませんが、出来はいいので許しちゃう。
情感、ファン・トゥ・ドライブを求めるなら迷わず12SR。こちらも地味に熟成が進んでいます。旧型オーナーから見てうらやましいのはシャシー剛性アップと足回りの熟成ではないでしょうか。トンネルステーと呼ばれる、恐らくフロア下面に取り付けるパーツの装着と、フロントストラットタワーバーの新規オプション設定。足回りはサスペンションのチューニング、電子制御パワステのフィーリング改善、フロントブレーキディスク径拡大など。フロントブレーキはキューブ用のを持ってきたんですかね?
エンジンも小改良されており、旧型比2psアップ。HR15DEの109psを1ps上回る110psとして、なんとかスペック上は最強のマーチというポジションを確保。トルクは大差で負けてますが。
見た目の変更というと、エアロパーツはほぼ全とっかえでしょうか。アルミホイールもデザインが変わりました(タイヤもポテンザ RE-01からRE-01Rに変更)。内装も変わりましたね。オレンジの挿し色が無くなり、グレーに変わっています。ウェブ上では確認できませんが、ステアリングなどのステッチもオレンジから変わっているのではないでしょうか。
あと快適性能でいうと、プラズマクラスターイオン フルオートエアコンの設定がオプションで復活しました。確か2003年モデルでは標準でフルオート、2004年モデルではマニュアルのみの設定になったんですよね。
さて、僕が2004年モデル12SRを買って3ヶ月にして新モデル。待たなかったことを後悔しているか?と聞かれれば、ノー。
確かに更なる熟成が進んだ今回の2005年モデルはうらやましい点もたくさんあります。特に足回りの改良は大きい。ただし、マーチ12SRという車のキャラクターを考えた時に、今回とても残念だったことがあります。それは、ボディカラー。
今回のマイナーチェンジに伴い、12SR/15SR-Aのボディカラーは3色の設定になりました。ダイヤモンドシルバー、ホワイトパール、スーパーブラック。旧モデルでも恐らくこの3色が8割くらいを占めていると思うので無難ではあります。
しかし僕の買ったシトロンイエローは消えてしまいました(他のグレードでは残ってます)。マーチ12SRという車は、ただ速さ、車を操る楽しさを追求するだけでなく、ベース車マーチの持つかわいらしさを保った「カッコかわいさ」を備えることが非常に大切だと思います。もちろんマーチ独特のボディラインはボディカラーやちょっとしたエアロパーツに埋没しないかわいらしさを見せていますが、しかしボディカラーの印象は大きい。今回残った3色では、少なくとも僕にはスパルタン過ぎる。もうちょっとポップでカジュアルな色を残してくれてもよかったのに、と思います。あとホイールもちょっとストイックレーサーな方向のデザインになりましたね。
ここまでスパルタンな雰囲気を見せるなら3ドアの方が似合うかなあと思いますが、マーチは今回のマイナーチェンジで3ドアモデル廃止。SR系購入を検討している人にとっては残念に思う人も多いでしょうね。
そうそう、SR系にはもうひとつの仕様がラインアップされてます。12SR専用スポイラーレス仕様。12SRに比べて52,500円安。コイツをホワイトパールで乗るのもいいかも。
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