S字カーブ

一十三十一 "TOICOLLE"

お、ニューアルバムだ、と思って手に取ったらベストアルバム(正確にはコレクションアルバムと言うらしい)だったので正直どうしようかなという思いも持ちつつ買ったのだけど、結局ここ最近一番よく聴いてる一枚。

ベスト盤なのに聴き飽きないなぁ、と思っていたら、そういえば一十三十一のCDはデビューシングル"煙色の恋人達"とアルバム"Synchronized Singing"(Amazon)しか持ってないことを思い出した。

シティ・ポップと言われるような、山下達郎、NONA REEVES、流線形といったあたりと、エレクトロニカ近辺が好きな人ははまるのではないかと。声がエキゾチックというか情緒的というか。特徴的な女性ボーカルを探している人も一聴の価値ありかと。

新曲の#2[Mangosteeeen!]、いいなあ。好き。カタカナに直すと「マンゴスチーーーーン!」。直す必要はないけど。

3/21にASA-CHANGプロデュースのオリジナルアルバム"girlfriend"が出るらしいので超期待。

OOPS! - OOPS! インタビュー 一十三十一（ヒトミトイ） 1/4
http://oops-music.com/docs/article.html?author=interview&title=INT_17_toi1

WWW.HITOMITOI.JP
http://www.hitomitoi.jp/index.html

オーディオマニアがPLAYSTATION3を買うたったひとつの理由

PLAYSTATION3を買うよりPCのCPUをIntel Core 2 Duoに載せ替えたい。

PLAYSTATION3よりゲームボーイアドバンスSPのバックライト仕様が欲しい。

僕の「PS3欲しい」度はだいたいそんな程度なんですが、下に載せる記事を読んだらちょっとぐっ、ときた。

本田雅一の「週刊モバイル通信」第357回 Another Story of PS3 #1“忘れ去られたプロジェクト”が生み出した大いなる成果
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1122/mobile357.htm

「PS3」ガチンコ対決！ SACDの音質を専用機「SCD-XA1200ES」と比較する AV&ホームシアターNews
http://www.phileweb.com/news/d-av/200611/22/17174.html

「プレイステーション3でSACD(スーパーオーディオCD)が再生できる」なんて100人に1人にも訴求しないトピックだと思いますが、欲しい人は欲しくなるんですよきっと!しかも、結構良い音らしいという。プレステ3にはHDMI端子もあるし。

そのうち、Carpenters"Singles 1969-1981"(Amazon)とかKraftwerk"Minimum-Maximum"(Amazon)とか、PS3で聴く人が出てくるんだよきっと。

それ、俺かもしんない。

チャットモンチー "耳鳴り"

最近、僕の中でチャットモンチー株が急騰している。

つい最近までチャットモンチーといえば、saku sakuで見た、天下一品の話題になると急にテンションが上がる子(橋本絵莉子)がボーカルのバンド、くらいの知識しか無かった。

なんとなく手にとって、アルバムを通して聴いてみると、良い。

くるりの岸田日記(チャットモンチーのことを「嫉妬をする」ほど高く評価している)の言葉を借りるわけじゃないけど、普通に良い。人それぞれ「普通に良い」の受け取り方は別々だろうけど、僕の感覚でのこの感想がこれほどまでにしっくりくる曲を久々に聴いた気がする。

なんか矢井田瞳の[Buzzstyle]とか聴いたときにも普通に良い、って感じた記憶がある。

そんな感想を引きずったまま、シングル"シャングリラ"(Amazon)が発売になったことを知って聴いてみると、表題曲[シャングリラ]がまた良い。

今現在ライブを見てみたいバンドの俺ランキングトップに躍り出ました。

チャットモンチー
http://www.chatmonchy.com/

流線形 "TOKYO SNIPER"

シティ・ポップの王道をなぞっていくかのような曲がずらり。

アルバムタイトルでもある#6[TOKYO SNIPER]は山下達郎を聴く人ならにやっとするはず。どっからどう聴いても[SOLID SLIDER]がモチーフ、とわかるとタイトルもちょっと意識していることがわかる。

山下達郎、ノーナ・リーヴスといったあたりが好きならはまるはず(ノーナ・リーヴスはちょっと違うかも)。

あとflex lifeが頭に浮かんできた。flex lifeの曲は土と雨の匂いがしてきそうな感じで、流線形のそれとは重なってこないのだけど、ボーカルの雰囲気が似てるからかな。

ボーカルは江口ニカという女性。プロフィールがほとんど謎ですが、どっかで聴いたことある声!調べてみると、誰それではないかとの情報もちらほらで、ああそう言われれば確かに、と思うのでした。

キリンジ "DODECAGON"

"For Beautiful Human Life"(Amazon)から3年ぶりとなるキリンジのオリジナル フルアルバム。

タイトルがもういきなりキリンジのセンスなので安心して聴ける。

音は確かに4つ打ちとかが入ってきて(#8[ロマンティック街道(Album Ver.)]のKraftwerkみたいな音とか)、今まで言われてきた70年代っぽさとかそこはかとないジャズっぽさは色を潜めているように感じるのだけど、その一方で前作よりちょっと前のアルバムの雰囲気に似た印象を持ったりもした。

なんというか、今作まで並べてみると前作が異端っぽい感じがする。

でも一聴してわかるほどの「キリンジっぽさ」は一貫している。なんなんだろうねこれは。あ、その中でソロ活動をはさんだからか、なんとなく「高樹っぽさ」「泰行っぽさ」はより輪郭が鮮明になっている気がする。

ROVO "CONDOR"

これすんごい。

3パートから成る55分、全1曲という構成。これはもう、まずはぜひ全編通して聴いてみてもらいたい。

好きなのは#3[LAND]。圧巻。3パートで1曲という曲の聴き方としては邪道かもしれないけどここだけ何度も何度も聴きたいくらい。このトラックだけで23分あるけど。LANDと名づけられている通りの情景が脳裏に浮かんでくる。雲の上から地面すれすれまで高度を落としてくるにつれ、地上に生える構成物の流れゆく速度は高まっていく。走り出すリズム。体はいつの間にかリズムを刻み始めている。脳裏の映像では高度が下がってきているはずなのに意識はそれに反して昇っていく。

同じフレーズを展開して展開して展開して後半ガラリと変わる瞬間。ゾクッとする。

これ実演で聴いたら相当気持ちいいに違いない。みんなで飛んでいけると思う。

ROVOオフィシャルサイトのNEWSに4:30バージョンの映像がある。

ROVO
http://www.rovo.jp/

DISCO TWINS "TWINS DISCO"

DJ TASAKAとKAGAMIによるDJユニットDISCO TWINS初のオリジナルアルバム。歌もの(しかも全曲)、ってのがちょっと意外だったけど、それ以上にフィーチャリング吉川晃司ですよ。

このところ吉川晃司が旬を迎えているような気がする。

YUKI "WAVE"

昨日の雨は鬱陶しかった。スーツであんな雨の中を歩くもんじゃない。腰の上まで雨に濡れながら駅にたどり着いて、また駅から会社までこの雨の中を歩くのか。ぼんやりと電車から外を眺めていると、シャッフル再生しているiPod nanoからYUKIが歌い出した。

「それにしても この雨… いつまで 続くのかなあ」(#8[あおぞら])

今日は案外、良い日になるかも。

歌が持つ力って、簡単に言ってしまえば、こういうことなんだと思う。

くるり "ベスト オブ くるり TOWER OF MUSIC LOVER"

アルバム1枚1枚ことごとく違う色彩で、でも聴けばやっぱりくるりで、多分次に出るであろうアルバムも「前の方が良かった」とか「やっぱり"図鑑"(Amazon)が最高」とか言われながらもやがてはくるりを語る上で欠かせない1枚になるのだと思う(今までに出てきたアルバム1枚1枚がそうであったように)。

僕はもう、「カラオケでくるりばっかり歌う人」と呼ばれてもいいと思った。

ミホミホマコト "ミホミホマコト"

朝日美穂、もりばやしみほ(hi-posi)、川本真琴から成るユニット。

個人的には川本真琴の音源が久々にリリースされたという点が大きい。ってところが最初の訴求点だったわけですが、こうして聴いてみると、今まで聴いたことの無かったミホミホ(朝日美穂、もりばやしみほ)それぞれの音源というのも聴いてみたくなる。

川本真琴はこのミホミホマコトを出した後、タイガーフェイクファ(TIGER FAKE FUR)名義で"山羊王のテーマ"(Amazon)というシングルを発売している。

なんか、気に入ってたアーティストが突然表舞台から姿を消して、何年かのブランクを経て活動を再開するって、嬉しい。